二次圧力調整弁(減圧弁)S-K411、412、414、421、422シリーズ

減圧弁の概要

減圧弁は流体を高圧のままで供給して都合の悪い場合、供給圧力を適当な条件に下げて一定に送る自動のバルブです。一般には、一次の高圧側では安定した供給を期待できず、二次の低圧側で安定した圧力にして送り出すのが通例です。しかし、時々刻々に変動する使用状況に即応する機能がなければ、二次側圧力は安定した静圧を保つことはできません。すなわち減圧弁の主目的はただ圧力を下げることだけでなく、流量を動的に制御することが本来の目的です。

減圧弁の構造・機構

減圧弁の作動は、バルブの開口面積を加減することによってなされますが、その加減は二次側の圧力の上下で行います。二次圧が高くなれば絞り、低くなれば開きます。その為には、二次圧を受けて動く膜体(ダイヤフラム・ピストン)があって、それにばねを設けて圧力を押し戻す機構、つまり力の平衡を求める機構が必要となります。それをバルブに直結させるか、間接にパイロット機構を設けることで利用します。

減圧弁の作動原理

例として直動式を示します。

調整ボルトを回して調整スプリングを圧縮すると、ステムが押されるので主弁も下の方へ押し下げられて、一次側の圧力が二次側へ導かれます。この圧力はダイヤフラムの下側に作用して、上向きの力を発生し、調整スプリングの圧縮により生じた下向きの力と対抗します。

配管設置上のご注意

  • 乱流による誤作動防止の為、減圧弁の一次側は配管径の10倍以上の直管部を設けてください。
  • 機器(バルブ)を設置する場合は、配管径の10倍以上離してください。
  • 二次側は配管径の15倍以上の直管部を設けてください。(機器(バルブ)を設置する場合も同じです。)
  • 減圧比が大きい場合は、レジューサを取付けて流速が過大となることを避けてください。
  • 管内流速は、蒸気の場合 : 30m/s以下、空気の場合 : 15m/s以下が適当です。

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