安全弁、リリーフ弁S-K100、102シリーズ

安全弁の概要

ボイラを始めとする各種圧力容器及びその配管ラインの安全装置として設置される安全弁は、その名の示す通りこれらの圧力容器類の内部圧力が規定値(設計圧力、最高使用圧力等)を超えて上昇するのを防止し、容器自体や付属機器の損傷、或いは、爆発破壊などによる災害を未然に防止するための最終的な安全機器です。

安全弁の定義

主として、蒸気または、ガスの発生装置の安全確保のために使用され、流体の圧力が所定の値を超えた時、自動的に瞬時に作動する機能を持つバルブで、必要量を放出し、流体圧力が正常領域まで降下すれば、完全に閉止し、設定圧力に対して一定の圧力差でもって気密を保持する能力を持たなければなりません。

安全弁の作動原理

作動説明

安全弁は、大別して本体、弁体、弁座及び調整機構により構成されています。調整機構は設定圧力の調整、吹止り圧力の調整等を行う機構です。

(1)
本体下部より流体が導入され、常用圧力時は弁体を押し上げる力より、スプリング荷重による弁体を押し下げる力の方が大きい為、弁体は弁座に密着し、流体を遮断します。


(2)
流体圧力が上昇し、設定圧力付近になると、弁体を押し上げる力とスプリング荷重がバランス状態になり、わずかに漏れ始めます。漏れだした流体がアジャストリングと弁体の間に形成された空間で二次静圧となり、弁体の受圧面積が増大し、瞬時に弁体がポップ作動を行います。

(3)
吹出しにより流体圧力が降下し、弁体を押し上げる力よりスプリング荷重の方が大きくなると、弁体は弁座に密着し、流体を遮断します。

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