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一次圧力調整弁S-K411、422、423シリーズ
一次圧力調整弁の概要
構造は減圧弁の逆で、一次側の圧力を一定に保持するように働く自力制御弁の一種であり、逃し弁とも呼ばれます。
圧力の力平衡機構は全く減圧弁のそれと同じですが、バルブの操作方向が逆センとなっていることと、圧力を高圧側から導入することの2点が異なります。又、安全弁とも似ていますが、安全弁は弁座面積が受圧部であり、それは配管の断面積より小であっても大きくはありません。その小さな面積にかかる総合圧力は受圧部を拡大して同じ一次圧がかかった場合、その総合圧力が何倍かの大きな駆動力となって働く一次圧力調整弁の負担は力の平衡機構を通じて微細な変化に対し鋭敏強力な動作でバルブを開閉することができ、急激な開閉動作を避けることができます。安全弁と一次圧力調整弁との間にある機能力の上での重要な相違点です。
一次圧力調整弁の作動原理
例としてピストン式を示します。
一次圧力が設定圧力より低い場合、主弁は調整スプリングの力により閉じられています。一次圧力が設定圧力より高くなるとピストンにかかる上向きの力が調整スプリングの力を上回り、主弁が開きます。ピストンにかかる一次側圧力と調整スプリングの力の釣り合いで主弁の開閉を調整することにより一次側圧力を一定に制御します。
配管設置上のご注意
- 一次圧力調整弁の一次側及び二次側は配管径の10〜20倍の直管部を設けてください。遮断弁を設置する場合は、3m程度離してください。
- 管内流速は、蒸気の場合 : 30m/s以下、空気の場合 : 15m/s以下、液体の場合:3m/s以下が適当です。